B-11.中尊寺金銀交書経一紙断簡




金銀のコントラストも良好です。







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サイズ 本紙 縦254o、横483o、表具 縦1020o、横604o ※軸端を除く

中尊寺伝来・藤原清衡発願紺紙金銀交書経、占察善悪業報経上巻、平安時代
平安時代奥州藤原氏初代清衡の発願で永久五年(1117)から天治三年(1126)にかけて書写した紺紙金銀交書の一切経のうちの断簡一紙です。
中尊寺経は近世ごく初期に豊臣秀次により持ち去られ、大半が高野山で所蔵され、現在中尊寺には僅か十五巻が残されるのみと言われます。
それらの一部が民間に出て、博物館、美術館で所蔵され、少数が諸家に伝わっています。
今回ご案内の品は清衡発願一切経の「占察善悪業報経」にあたる部分です。占察善悪業報経は一切経の中国撰述部の経で、末法の世を救うために書かれた経と言われます。

保存状態は極上のコンディションを保っており、鮮やかな紺紙、変色のない金銀字など、文字の輝き等、とても900年が経過した品と思えません。
一見して昨今に書かれたような錯覚すら覚えますが、中尊寺経特有の粒の粗い金銀泥を見ただけでも、昨今の模写でないことは明白です。
同一巻の断簡が慶應大学で所蔵されいてます。青文字をクリックしてご参照ください。)

中尊寺経、特に金銀交書経は個体差が大きい傾向にあり、必ずしも達筆と言えないものや、銀泥の黒く変色した個体も見られます。
その中で、ご案内の品は変色のない金銀泥、虫穴一つない鮮やかな料紙等々、逸品と言ってまったく過言のない品です。
殊に文字は尋常でない輝きを放ち、民間で見る中尊寺経断簡の中では、間違いなく最良の部類の個体です。

表具は30数年前に仕立てたものと言われますが、傷みは皆無に等しくよい状態を保っています。
表具裂は薄い朱色の牡丹柄の中廻と浅葱色の高野裂の組み合わせです。
古写経の表具としては明るめの配合ですが、華やかな中尊寺経によくマッチしています。

国宝のハナレ。
2026年は清衡発願の中尊寺経が完成を見て900年の節目の年です。