B-7.紺紙金字法華経断簡一紙


三行目から「妙法華経勧持品第十三」になります。
画像の最終行の「不惜身命」は一般の言語でもおなじみの四文字熟語ですが、実は法華経の一節です。

額は正目の白木でスッキリした額です。
価格110,000円(本体100,000円+消費税10,000円) ※送料当方負担
サイズ 本紙 縦267o、横486o、界高204o、界幅18〜19o 額 縦351o、横624o
紺紙金字法華経巻第四、平安時代末期〜鎌倉時代初期、額装
紺紙金字法華経の勧持品第十三の品の筆頭の含まれる断簡一紙です。
法華経は天台宗他の根本経典であり、全八巻(開結含めて十巻)と比較的コンパクトであるため、絢爛豪華な装飾経や金紙金字経が単独で書写されることの多い経です。ご案内の経も一切経の一部ではなく単独で書写された可能性がある経です。伝来は判っておりませんが、正確な地詰めで一文字一文字が実に丁寧に書かれており、同時代の神護寺経や中尊寺経などの勅願経や貴族の発願経と比較しても決して見劣りのするものではありません。
尚、ご案内の品は26行の断簡ですが、通常の一紙が27行プラスマイナス1〜2行が普通ですので、当初から26行で一紙と考えてよいかと思います。
また、界高は紺紙金字経より若干大きく引かれ字詰めに無理がなく伸びやかな印象を受けます。
保存状態は金文字、料紙の紺紙も鮮やかで全く欠点が見当たらない極上の状態です。
額は白木縁のにガラス入りで、本紙は台紙に糊付けしてあります。
断簡となった写経は経名の書かれた巻頭・巻末と共に、経名の書かれた品が珍重されています。
お求めやすい価格に設定致しました。写経入門の方にも是非お勧め致します。


