B-4.二月堂焼経断片


LEDライトを近距離であてた撮影した画像




下部に紺紙をあてがい余白を多くとっています。(糊付けはしてありません)



価格165,000円(本体150,000円+消費税15,000円) ※送料当方負担

サイズ 本紙 縦200o、107o、額 縦275o、横223o

東大寺二月堂伝来、紺紙銀字華厳経巻第三十七、天平時代(740年頃)、額入


東大寺二月堂伝来の紺紙銀字華厳経巻第三十七の断簡五行です。
この経は寛文七年(1667)の修二会の際の失火で堂宇もろ共罹災し、独特の焼痕が残ることから「二月堂焼経」の名で呼ばれる経です。

今回ご案内の品は下部のみが焼け残ったものですが、文字は滲みが少なくシャープで、紺紙の色褪せの少ない断簡です。
文字は焼け焦げでやや褐色に変色が見られるものの、「プラチナ経」※の面影を残します。
※プラチナ経=プラチナのような輝きを放つことから付けられた呼称で、実際は銀泥で書かれたものが火に入ったことで輝きを増したものです。

裏打は最近になり改めたもので、かつて二月堂焼経の修理のために特別に漉いた雁皮紙で裏打ちされています。
額は内枠が銀、外枠が濃紺で、この経のために誂えたような額です。マットはオフホワイトで余白をやや多くとってあります。

小さな破片も二月堂の焼け跡の灰の中から拾集め今日まで大切に伝えられたものです。
二月堂焼経としてはお求めやすい価格と致しました。お気軽にお楽しみ頂けますと幸いです。

無有是處是爲第九除滅一切疑惑發無疑

心菩薩摩訶薩發如是心我當成等正覺得

一切智永滅一切顛倒疑惑成一念智無二

智無所有智無礙智無爲智無著智不可説

實際境界智於彼不生疑惑若生疑惑無有


※太字が残存部分