A-1.興福寺伝来 薬師如来印仏 ご売約となりました。有難うございました。




右が町田市立国際版画美術館の像品、左がご案内の品です。頭上と光背の空間等を比較すると同版と判ります。

サイズ 本紙 縦 78o、横 43o 額 縦 390o、横 300o

木版摺り、鎌倉時代・建永二年(1207)

興福寺金堂の国宝十二神将の胎内から発見された薬師如来坐像の印仏です。
十二神将にある銘文から建永二年(1207)のものと考えられる品です。
印仏は蓮弁または散華の形に切り抜かれ、30枚ほどにまとめて糸で束ねられていたと言われます。

保存状態は虫食い、版の滲み、シミが生じています。
額は木製枠の古いものですが、傷みはありません。

胎内印仏は結縁や多数作善を目的に作られたもので、もとより鑑賞用でないため、摺りの良くない品も多く見られます。
興福寺薬師如来の印仏は特にその傾向が強く、乱雑に押印されたものが多く見られます。

保存状態を鑑みてお安く致しました。