【鎌倉黒寶館】
「黒寶とは何ものぞ・・・黒いお寶なり、名付けて黒寶と為す」
古くて黒っぽいお宝、小さな残欠、救出待ちの品・・・そんな品々に光をあてたコーナーです。
消費税含めて3万円までのお手頃価格で楽しい品、仏教美術以外の品も随時ご紹介してまいります。
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※こちらのコーナーの品は送料を実費ご負担お願いします。
◆持鈴 売約済
鈴の大きさに対し猪目が小さく切られています。
サイズ 縦170o、鈴直径76o
柄のついた鈴「持鈴」です。
薄い銅板を叩いて成形し表面を轆轤で整えた丁寧な作りで、柄も中空で軽量に出来ています。
今までに同様の品を数度見かけましたが、何に用いた品なのでしょうか?本来の用途は解っておりません。
凹み変形はありません。江戸時代の品と思います。
◆ 大元帥明王白描図像(伝・高山寺粉本) NEW
明王の裾が脇侍の顔に被っています。
価格円27,500円(本体25,000円+消費税2,500円)
※送料は実費ご負担願います。
サイズ 本紙 縦358o、横250o、額 縦520o、横330o
白描きの大元帥明王の図です。
額の裏に「高山寺 粉本 大元帥明王」と書かれていますが、粉本(下図)にしても密教図像集の一部にしてもあまりにも稚拙で素朴な作行です。
おそらくは仏画の下図や正式な図像集の一部ではなく、密教僧の私記のようなものと推測します。
紙は古く文字も古風ですが、時代の特定は致しかねます。また、高山寺伝来も根拠は見つけられません。
尚、本紙の裏面も確認したいところですが、額が密封式なので断念しました。
密教図像は素人絵師(密教僧)の手による素朴さが魅力ですが、ご案内の品は極めて特殊な作例のように思います。
やはり私記と見て正解のように思います。
◆佐波理鉢
薄く轆轤目が見えます。
成形は鍛造で滑らかな曲線が作られています。
価格15,400円(本体14,000円+消費税1,400円)
※送料は実費ご負担願います。
サイズ 直径186o、縁高34o
佐波理の浅い鉢です。
佐波理は銅と錫の合金で、鳴りがよいことから響銅と当て字される事もあります。
元々は寺院の什器であったものが、後世打ち鳴らしに転用される例も見られます。
ご案内の品もよい音が響きます。
灌仏盤に転用も出来そうです。
◆組物彫刻(龍・鹿)
19,800円(本体18,000円+消費税1,800円)
※送料は実費ご負担願います。
サイズ 縦185o、横610o
寺院の組物の部材で梁の間の装飾、蛙股です。
上が龍で下が鹿です。いずれも神獣として寺社の装飾に使われてきました。
保存状態は彩色が殆ど剥落し、胡粉の下地が僅かに残る状態です。
鹿の角と左側の空白部分にパーツの破損があるようです。
照明を工夫すると陰影がついてとても趣があります。
◆ 武者絵古絵馬
価格6,600円(本体6,000円+消費税600円)
※送料は実費ご負担願います。
サイズ 縦183o、横240o
興福寺絵馬を思わせる配色の古絵馬です。
図柄は少々わかりにくいのですが、白馬に乗りやや後ろを振り返る武者が掛かれています。
時代は江戸時代と思います。
◆ローマングラス1.
胴部分にヒビが入っています。
価格25,000円(消費税込)
※送料は実費でご負担願います。
高さ 93o
古代ローマで作られシリアの砂漠で発掘された香料をいれた小瓶です。
斑に銀化してなんとも不思議な色合いになっています。
胴にヒビ、首の付け根に直しの可能性があります。
中の砂が固形化して振ると音がします。
自立し、水漏れはありません。(短時間のテスト)
◆ローマングラス2.
価格15,000円(消費税込)
※送料は実費でご負担願います。
高さ 75o
古代ローマで作られシリアの砂漠で発掘された小瓶です。
用途は香料をいれたものと思われます。
銀化と時代色が相まって胴のような色調になっています。
ヒビ割れや直しはありません。