A-2.大仏頂曼荼羅図像 
売約済











 

価格 88,000円(本体80,000円+消費税8,000円)※サイズの嵩張る品のため送料は実費ご負担願います。 

サイズ 本紙 縦832�o、横288�o、 額 縦975�o、横383�o 


紙本著色、図像抄巻第二収録 大仏頂曼荼羅

大仏頂曼荼羅は大仏頂法ならびに、一字金輪法の修法を行う際の本尊に用いられる曼荼羅で、一字金輪仏頂を中心に描かれた曼荼羅です。
一字金輪仏頂は密教の最高尊格で、かつて修法一字金輪法は密教の最高権威である東寺長者にのみが修することが許されたと言われます。

図像の構図は一字金輪曼荼羅に似るものの、周囲に風景が描写された中国から将来された新しい表現で、各尊像の配置は中央の須弥山上に密教の最高尊格である大日金輪、その上に小さく釈迦金輪を描き、大日金輪の周囲には白象や白馬、輪宝などの七宝を配し、その下には双龍や従者が描かれています。

同様の図像は図像抄、別尊雑記に収録されていますが、彩色があることから図像抄の断簡である可能性が高いと考えます。

尚、通常の図像抄の収録の同図像と比べ、縦長に描かれています。

 

作風
大仏頂曼荼羅は密教の最高尊格である一字金輪仏頂を中心に、背景の植物や岩山などか描かれた独特な密教図像です。

密教図像は図像の伝承を目的として制作されるもので、その作風には素人的な味わいがあると言われますが、ご案内の品は素人では描けない洗練された線描の美しさが見られます。

製作年代について

額の裏に「延慶年号・・図像抄・・・」と読める古い張り紙があります。

延慶(14世紀)の年号はおそらくは巻末に記された底本の年号で、書写の年号ではなく、やや時代の下る可能性が考えられます。
(
底本の書写年と実際の年号を見誤った断簡をよく見かけます。)

書写年は文字がないため推測になりますが、紙の黄ばみから油を引いた古式の転写方法が考えられることなどから、江戸時代まで下るものではないように思います。


保存状態

虫食いが少々あります。また全体に薄汚れがあります。

額装は古いもので、本紙の周囲に濃紺の高野裂の縁取りがあります。額縁の素材は桑材で、中空に表具され軽量に作られています。
尚、前面のガラスはありません。

箱は正目の杉箱に収納されています。