C-3.観音菩薩懸仏



  




裏面 「てん志ん」(てんじん)の墨書。木製の円盤は当初のものです。



価格130,000円(本体11,8182円+消費税11,818円) ※送料当方負担(国内に限る)

サイズ 直径170o、縁高およそ9o

銅製鋳造、鍛造、室町時代

薄く鋳造した仏と獅噛(しがみ=獅子の吊り金具)を銅板の鏡面に取り付けた懸仏です。
尊名は頭上に髻を結った形状、右手を下に左手を胸の前に掲げるスタイルから観音菩薩と推定できます。
作りは簡素ながら、鏡面の銅板も厚く、中世末期に見られるブリキで成形したような品とは一線を画す品です。。
裏面には「てん志ん」(てんじん)と素朴な仮名文字の墨書が残ります。

保存状態は光背のごく一部を除いて鍍金、彩色が剥落し、両脇の華瓶の破損、欠損、光背の欠損、天蓋の欠損が見られます。

中世後期の懸仏は装飾過多な品が多く見られますが、ご案内の品はシンプルで格調高いものです。
明治初年の神仏分離まで天神社の軒先や壁面に懸けられていたものと思われます。部品の破損、欠損はありますが、仏像と鏡面が揃った品です。
懸仏は鏡像、御正体から発展したものであり、仏と鏡面が一具となっていてこそ意味があります。