C-5.勢至菩薩像 売約済



  
  
  

  
  
耳たぶが後方に反る形状は鎌倉彫刻によくみられるものです。

  
  一部に露出した金箔は山吹色の良い色をしています。

  

  

  


サイズ 高さ120o

木彫漆箔、玉眼、南北朝時代

来迎形式の阿弥陀三尊像の勢至像です。
急いで来迎する様子を表現したもので、片膝を立てて体を前傾させた姿勢で作られた像です。

柔和で整った面相と身体のバランスの良さが際立つ像です。
目はきわめて細く切られており、そのうえ煤が附着して確認しにくくなっていますが、玉眼が嵌めこまれています。

保存状態は全体に煤が付着していますが、金箔はよく残っています。
大きな破損はありませんが、頭上にあったと思われる宝冠や飾り金具の欠損、他に後方に棚引く衣の先端に僅かな欠けと擦れがあります。

鎌倉彫刻の影響下にある像のようですが、衣の翻りのやや無骨な印象のな表現から、14世紀頃の作と推測します。
高さ120oの小さな像です。サイズをご確認の上ご検討をお願い致します。