D-1.木彫漆箔鈴  売約済









価格 ご売約となりました。

サイズ 鈴大 縦 66o、横 50o、奥行 20o
     鈴小 縦 36o、横 27o、奥行 10o
     瓔珞 縦 65o、横 72o、奥行 12o

木彫漆箔、鎌倉時代〜室町時代

木彫漆箔の華鬘または幡の鈴です。
鈴は大小共にズングリとしたしずく型で中空に作られ、極めて軽量に出来ています。
瓔珞のパーツは宝相華を模った者でしょうか?こちらも中空に出来ていると見え、軽量に作られています。木製のため音が鳴らないにも関わらず、金属の鈴と同じリアルな作りとなっています。

状態は金箔が自然に剥がれ落ち、やまぶき色の箔と下地の黒が美しいコントラストとなって、時代を経た金銅と見まごう質感となっています。
製作年代はズングリしたしずく型の形状から室町時代を下るものではないと考えます。※
華鬘の鈴としては異例のサイズです。等身大以上の仏像の瓔珞の一部の可能性も考えられます。
伝来は不明。(残念ながら三十三間堂の千体仏には同じ様式の鈴は見られないようです。)

※華鬘の鈴は鎌倉から室町時代の品はしずく型が多く、近世の品は立体感に乏しい巾着型が主流になります。
形状や質感、手の込んだ中空の作りから中世の品と判断できます。