D-1.孔雀文磬


↑↓表裏







 


価格55,000円(本体50,000円+消費税5,000円) ※送料当方負担

サイズ 裾幅217o、縁高9o 

銅造、室町時代以前

法要の際に磬架に吊し打鳴らす仏具、銅造孔雀文の磬です。
磬は時代を通して形状、文様ともに同じような作りの品が多い中、縦の幅の大きく、両端の裾の出っ張りの少ないズングリとした形状です。
作りは山銅(やまがね=精錬されていない銅)を思わせる黒褐色の本体に、シンプルな一対の孔雀と蓮華文の撞座が陽刻されています。
孔雀と蓮華の撞座の文様は型を別作りして、鋳造前に取って付けたことが伺われます。

状態は両面の撞座に摩耗が見られ、長年に渡り使用されたことを伺わせます。他に目立った傷み、変形はありません。
打ち鳴らすと余韻を残さない鈍く地味な音が鳴ります。(磬は他の打ち鳴らし仏具と異なり、余韻のないものが良いと言われます。)

銘文はなく時代の特定は簡単ではありませんが、山金のような黒褐色の金味、重厚感のある作風から中世の銅器に共通した印象を受けます。