B-2.中尊寺経断簡一紙(藤原基衡発願経) 売約済 






裏面は銀界の線が若干と透っています。



価格200,000円(消費税・送料込) 

サイズ 本紙 縦254o、横526o、界高193o、界幅18〜19o、額315o、横615o ※本紙横は糊代を含む 

中尊寺経、藤原秀衡発願一切経、法華経巻第一、平安時代末期(安元二年=1176年頃)、額装

奥州藤原氏第三代の秀衡発願の一切経の一部、法華経の断簡一紙です。
初代清衡の紺紙金銀一切経、二代基衡の千部一日経、三代秀衡の紺紙金字一切経を一括して「中尊寺経」と呼ばれる経です。
この経の特徴としてはやや小振りな料紙に殆ど磨かれていない金字が特徴で、一般に「黄土経」とも呼ばれることもあります。
ご案内の品は初代清衡経、二代基衡経に比べて文字の輝きはやや鈍く感じられます。

保存状態は極めて良好で、虫穴が若干あるものの850年近くが経過した品とは思えない極上のコンディションを保っています。
書体は端正な楷書でゆったりと書かれていますが、多くの行に字詰まりが生じています。

中尊寺経は近世の初頭に豊富秀次の命で中尊寺から持ち去られ、高野山に移されましたが、途中で多くの経が散逸したと言われます。
田中塊堂著「日本写経総鑑」によれば巻第二、巻第七、第八巻の所在が判っていると記されています。
ご案内の品と「日本写経総鑑」掲載の巻第八とはサイズが一致します。※若干の誤差があります。
※「写経総鑑」に記載のサイズ:紙高八寸五分=255o、界高六寸四分=193o、界幅六分=18o

額はアルミフレーム、アクリル板入りです。