A-2.貞暁消息紙背印仏(高野山・寂静院伝来) 売約済となりました。有難うございました。


元の形は消息一紙を上下に切断して印仏を押し、つなげて巻かれていたと言われます。
印仏は切断した紙に横10体程度を上下二段、一紙に20体程度が押されていました。
ご案内の品は下段に押されたうちの一部です。





裏面印仏の裏面は要チェックです。

価格 お問い合わせ願います。

サイズ 本紙 縦74o、横50o、 額 縦272o、横220o

高野山寂静院伝来、鎌倉時代初期

源頼朝の庶子で三男の貞暁(1186〜1231)所縁の阿弥陀如来像の印仏。
貞暁没後、故人が師僧にあてた消息の紙背に印仏を押して寂静院の阿弥陀仏(重文)の胎内に納めた品です。
(ご案内の品は文字のない余白部分に印仏を押したものです)

状態は左の一体の印が薄くなっています。
当印仏は元来、鑑賞用に作られた品ではないため、案外無造作に印仏が押されています。
印の薄い一体も一概にマイナス評価とは言えません。

印仏に裏打はありません。木製額、グレーのマット、アクリル入りです。

近年、民間の研究者により貞暁所縁の品であることが証明されたことにより、瞬く間に姿を消した品です。
長年お探しの方もおられることと思います。お気軽にお問い合わせください。

※余談
鎌倉が題材のフィクションがTV放送されていることで、かつて鎌倉幕府のあった鎌倉二階堂、雪の下周辺は休日に多くの人が訪れています。
貞暁の母 大進局は大倉幕府(鎌倉幕府)に仕える侍女だったと言われています。
大倉幕府跡は当店の入るアパートの敷地から細い溝を挟んでおよそ2mの距離。貞暁は当初、政子に疎んじられたため鎌倉に住した記録はありませんが、何故か身近に感じてしまいます。